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一階のキッチンから父が作ったピラフのほんのりとしたバターの香りが私の部屋まで届き、
今日のブランチが出来上がったことを知らせた。

ベッドから起き上がって階段を下りようとすると、ポケットに入れていた私のケータイが鳴った。

画面を開いて発信者を確認する。七瀬だ。

「マリア。今からプラザに来て。」

「何の用?」

「用なんてないさ。用がないとだめなのか?」

また始まった、七瀬ワールドが。彼とは三日前にあったばかりだ。
あの不思議な世界の友達といっしょに公園で花火をした。
手持ち花火をしながら鬼ごっこをするという危険なルールのもと楽しくやっていたが、
七瀬が鬼になり短パンを履いていたブルーパールの足に火をつけ火傷を負わせたうえ、
謝らなかったので喧嘩になって遊びは終了し解散した。

「マリア、指定校推薦だっていっただろ。一学期の成績でたんだから、もう勉強しなくていいはずじゃん。」

「そうだけど、万が一推薦落ちたときのために勉強しておくのが普通でしょ。」

「異常だね。俺だったらしない。」

「私はあんたじゃない。」

「じゃあプラザに。三十分後な。」

「ちょっと待ってよ。今からごはん食べるから。無理、無理。」

「じゃあ、食べ終わってからでいいよ。待ってるから。」